免疫力を上げる施術とは

整体のような手技療法の謳い文句としてよく聞くのが

「免疫力を上げる」

「自然治癒力を上げる」

というフレーズです。


筋肉を緩めると体液循環が良くなり、体温が上がり、体が軽くなり、結果として自律神経のバランスが整うという連鎖が起こり得る可能性はあります。


アジャスト(関節をボキッとするやつ)をすることで、周辺の筋肉が緩み、神経障害が改善し、様々な症状が消える可能性があります。


ただこれらって、実は長持ちしないんです。

筋肉さえ緩めれば後は何とかなる、関節をボキッとさえすれば後は何とかなる、という施術で起こす変化は症状が起こる背景を読んでないんですね。


なんか偉そうなこと言ってるかもしれませんが、お客様の体に触れる者として、そこは絶対にエビデンスをもって説明しなきゃいけないと思います。


俗に言う目に見えない系の力はあると思いますが、それを出すと解剖学や生理学を無視した怪しいものと判断されても仕方ないです。


なので僕の考えとしては必ず解剖学で診て、解剖学で触れて、解剖学で伝えることをしています。

目に見えない系も勉強してるので、いくらでもその調整や説明はできますが。

でも、まずは解剖学です。



前置きが長くなりましたが結局、整体などの謳い文句である、免疫力や自然治癒力を上げる施術の背景を解剖学におけるエビデンスで説明できる施術者ってすごく少ないんです。


なので筋肉を緩めることは大事ですが、その筋肉の起始点と停止点付近の関節に最大限の動きつける、つまりちゃんと動く関節にすることが大前提になります。


そうしないといくら筋肉を緩めても、関節をボキッと鳴らしても、すぐに筋肉は硬くなり施術効果は薄れていきます。

人間の筋肉は動きや姿勢に影響されることが大きいので。(栄養や老廃物が影響するケースも当然ありますが)


若者ならそれで長持ちするかもしれませんが、年配者だと数分しか持たないとこが多いです。


それだけ関節が固まることで起こる症状が多いんです。

年配者は筋肉が硬いとか、少ないとか、そんなトンチンカンなことではないんです。


触れればわかると思いますが、年配者の筋肉って実は柔らかい人が多いんです。

実は関節が固まってたり、筋膜が癒着してたりしてるから動きがぎこちなかったり症状が出たりするんです。


なので関節をどう調整するかで持続性が決まってくるといっても大袈裟ではないです。


そして免疫力、自然治癒力に大きく関係してくる関節があります。


それが肋骨です。


人間は常に呼吸をしていないと死んでしまいます。

生命活動に不可欠な酸素を取り入れてるんです。

酸素は人間の生命活動に絶対に必要なものです。

その生命活動の中核となるのが肺です。


この肺機能を最大限に活用させるには柔軟な肋骨です。

この肋骨を動かす関節にアプローチすることが実は肝になってくるんですね。
余談ですが、肺は背中側に大きく広がっています。

背筋を伸ばして胸を大きく広げる呼吸法では肺機能を最大限に発揮できません。

背中で呼吸できているか、それが体の基盤を決める大きな要素になります。

施術において僕は「減腔」という手技でこの肋骨にアプローチします。

そうすると肺が大きく膨らみよく縮んでくれるようになります。

当然背中の筋肉も緩め、内臓に動きもつけるので体液循環も良くなり、体温も上がり、体の排出も上がります。


ここまでやって体の基盤をつくります。

筋肉を緩めるだけ、関節を回すだけ、ボキッと骨を鳴らすだけでは気休め程度です。

免疫力、自然治癒力を上げるって取り入れるべきもの(酸素や栄養)をしっかり取り入れ、出すべきもの(老廃物や毒素)をしっかり排出できる体になることです。


そんな体に導く施術って曖昧なほぐしやボキッとかじゃなくて、エビデンスに基づいた体の機能構造を変化させるものなんです。

動ける関節、動ける内臓、それがあって動ける筋肉になり、動ける体になります。

必要なものをいっぱい取り入れ、いらないものはいっぱい出せる体になれます。

その結果として人間が本来持っている免疫力、自然治癒力が最大限に発揮されます。

そこに魔法みたいな瞬間的、即効性みたいなモノは存在しません。


体をつくるって、積み重ねなんです。


一回の施術にも実はそういったストーリーがあって組み立てられてるんですよ!
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