慢心

最近、申し訳ないと思ったことです。

お尻の痛みを訴える方の話ですが、当初はすぐ良くなるだろうって思ってました。

ちなみにお尻の痛みって女性に多く、人によっては腰痛だと訴えてくることも多いです。

病院ではお尻のどこが痛むのかで診断名も違うみたいです。


坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、仙腸関節障害、梨状筋症候群など。


整体やカイロ といった手技療法には、これらの症状を改善させるセミナーが多く存在しています。


多くは首都圏で開催され、セミナー代は安くて2〜3万、高くて70万〜100万ってのもあります。

講習時間は短くて1時間半くらい、長くても7時間くらい。

セミナー定員数は少なくて5人程度、多いところだと80名くらいいましたね。

講師の時給、いくらなん?
って感じです。


しかもどこも似たような手技で、ちょっと形と名前を変えてるだけのところがほとんどでした。

ホンモノと言われるセミナーは一割にも満たない業界ですから。



話がそれましたが、こんなセミナーで症状別の手技を習っても現場ではあまり通用しません。


なのでお尻が痛い人に坐骨神経痛セミナーの手技や、仙腸関節障害セミナーの手技などをしても良くならないことが多々あるんです。



やっぱり大事なのは見立て。



しっかりとした検査をして、原因を突き止めればいいんです。


後は揉んでも、押しても、摩っても、撫でても、何しても効果ありますから。


今回はその見立てを誤り、なかなか回復できなかったです。



初回の検査で股関節の機能障害まではすんなりわかったんですが、それから股関節に関する手技を続けても症状が治まってこなかったんです。



結果としては下腹部のハリ、ファシアの滑走性低下からくるものだったんですが、ここにたどり着くまで1ヶ月かかってしまいました。


そこを狙うと股関節の機能が回復し、お尻の痛みも今までにないくらい落ち着いてくれました。


まだ気が抜けない状態ですが、なんとか目処がたちました。


股関節という狙いを変えず、手技を変えて色々とやってた時期に、なぜ徹底した検査をしなかったのか。


お客さんには大変申し訳なかったです。


どうも最近調子に乗ってたみたいです。


慢心が招いたものでした。



こんな恥ずかしいこと書きたくなかったんですが、自分への戒めとして残しておこうと思います。

一息塾のひとコマ



毎月二回の日曜に開催している一息塾です。

毎回テーマを変えてやっています。

はじめは呼吸法に特化した調整法を深く突き詰めていこうと思ってました。

でも、どうせやるなら多種多様な調整法を知ってもらい、楽しみながら続けてもらいたいなーって思うようになりました。


多種多様のメリットとして、視点を変えて体を調整できるので変化に相乗効果が生まれます。


言葉ではうまく説明できないんですが、動きの質が上がるというか、佇まいが変わるというか、そんな感じです。


今年6月からはじめてもう半年が経ちました。


この先どんな風に変化していくか楽しみです。

肋骨の痛み

今週初め、施術後の片付けをしていると右の肋骨に刺すような痛みが走りました。

はじめは「疲れかなー」って思ったので放置しておきました。

翌日になって痛みは悪化。


「これはぎっくり背中ってやつかのか?」

これ、めちゃめちゃ痛くて大きく呼吸するたびに刺すような痛みがありました。

あくびも辛い。

くしゃみは途中で止まるからできない。


逆にこれはチャンスだと思っていろいろと体をいじってみました。


探っていくと第10肋骨の上に2〜3mmくらいの小さくて固いコリみたいなものがありました。


痛いながらもそのコリをほぐしていくと、だんだんと痛みはひいていき、やっと腕が上がるくらいになりました。


「これはもしや腎臓かのか?」


「そしたらお酒の飲みすぎで肝臓からきているのか?」


そう思って今度は肝臓を狙って手技をしていくとかなり楽になってきました。


重いものを持ったとか、同じ姿勢でずっといたとか、そういう外的要因がぎっくり背中を引き起こしているわけではなかったです。


内臓が原因の痛みって、けっこうあります。


自分の食生活を見直さなきゃですねー

えんぴつコロコロ

日曜日に開催した一息塾のテーマは、背骨に力を通す、というものでした。


ワークの中のひとつに、えんぴつコロコロ、というものがあります。


僕が勉強してきた呼吸整体では「寝ゴロ」と言われているものですが、参加者さんの中に学校勤務の方がおられて「えんぴつコロコロ」と言ってました。


これをやるにあたっていつくか制約があります。

・両手を万歳し掌をぴったり合わせる

・足の内踝もぴったり合わせる

・肘と膝を曲げない

・半回転したらまた戻る

・腹圧と呼吸をニュートラルにする


こんな感じでやってもらうと、参加者さんたちは驚くほど出来ないんです。


これは体幹を鍛える幼児向けの体操、と言われてますが、実はそうではなく全身の力がスムーズに伝達するための体操です。


なのでこの体操を終えた後の参加者さんたちの感想で、


「体が軽くて関節に油をさしてもらったみたい」

「脱力ってこういう感じなんだ」


そう言ってもらえました。


力の伝達がうまくいくと、脱力という副産物まで生まれたみたいです。


不調体質の人ってほぼ全員と言っていいほど脱力ができないんですよね。

部活動の闇

部活動で体を痛めて来院する学生って結構多いです。


その中で最も多いのが腰痛。


同じ腰痛でも、競技によって原因が違うことが多いです。


お尻の筋肉からくるもの、脚の筋肉からくるもの、お腹の膜からくるもの、など。


痛い箇所を温めてほぐしてやれば一時的に楽になりますが、すぐに痛みが再発しちゃいます。


オーバーワークでない限り、痛い箇所を引っ張っている筋肉を緩めないと根本的には変わりません。


その引っ張っている筋肉を緩め、その筋肉がなぜ緊張状態なのか解決しなければなりません。


その筋肉の緊張を作り出している原因として、関節の滑らかさが無いことあげられます。


ここでいう関節の滑らかさとは、可動域とは違います。


可動域を広げなくちゃいけない競技(柔軟性が点数に結びつく)以外、多くの競技では可動域は特に必要なく、滑らかさと固定できる関節が求められます。


関節の滑らかさとは、その関節周りの筋肉がスムーズに伸び縮みできることです。


関節の固定とは、その関節周りの筋肉が伸びた状態or縮んだ状態で維持できるかです。


これができない学生が多いこと。


股関節や脊柱が硬いので、試合中の動きを見ててもどこかぎこちないんですね。

逆にふにゃふにゃしてる子は単に筋肉がまだ成長していないので急性痛はありますが慢性痛になることは少ないです。


いろんな競技の選手たちを見てて思うことは、怪我が多い現象って今どこの部活動でも取り入れている体幹トレーニングの代償なのかなと。


あれってやる意味無いどころか、怪我を誘発させますね。


後は勝敗優先で指導している学校の顧問や外部コーチが、基礎体力の向上を無視し、体の使い方を指導せず大人のプレースタイルを学生に無理強いしていることです。


まずはしなやかな体を作り、そこから体に合わせた使い方を指導していくことが将来的に化ける選手を作るんですが、短い学生生活で結果優先で指導するとなるとこうなるんですかね?


指導者のエゴしか見えない、悲しい部活動の現実があります。